株式会社Nファームのこだわり
株式会社Nファームは、2019年7月に「有限会社永山製茶」が立ち上げた農業生産法人です。当社では、主に加工・業務用の露地野菜生産を行っており、芯まで甘く瑞々しい「キャベツ」や「レッドキャベツ」、甘く生食にも向いている「人参」をはじめ、マイルドな辛みと豊かな香りが特徴の「ショウガ」を栽培しています。生鮮野菜の1人当たりの年間購入量は年々減少しているのに対し、加工・業務用野菜の需要は着実に増加しています。単身世帯、高齢者世帯が増える中、カット野菜や外食、パック入りのサラダといった中食の需要は今後も伸びていくと予想されます。生産者にとって加工用野菜は、従来の規格では市場へ出荷できないものも出荷可能となるメリットがあります。また、キャベツを例にすると、一つ一つをダンボール出荷する生食用と比べ、収穫から出荷にいたるまでの大型鉄製コンテナの利用により、収穫・調製作業の大幅な省力化が可能となります。農作業にも大型機械を使用することで作業の効率化を徹底し、コストの低減を図っています。
生産から出荷まで
株式会社Nファームでは、主にキャベツ・レッドキャベツ・人参・ショウガを生産しております。栽培スケジュールは、キャベツの定植が8月中旬~10月上旬・12月・1月。収穫時期が11月~5月です。レッドキャベツは、定植が8月中旬~10月上旬・12月・1月、収穫時期が11月~5月です。人参は、播種が7月下旬~10月上旬・2月、収穫時期が11~3月・6月です。ショウガは、定植が4月、収穫時期が11月です。
STEP1 播種
人参は、7月下旬~10月上旬と2月に播種を行います。人参栽培の8割はこの播種で決まります。また、人参は好光性の植物ですが、土を薄く被せてしまうと乾きやすくなり発芽に影響を及ぼします。そのため、敷きわらを置いたり、寒冷紗(かんれいしゃ)をかけるなど、乾かないための工夫をしながらしっかりと光を当てることで、みずみずしく甘い人参を育てています。
STEP2 定植
キャベツとレッドキャベツの定植は、8月中旬~10月上旬・12月・1月に行います。キャベツは株間の幅によって小さいキャベツになるか、大きいキャベツになるかが左右されます。当社では葉一枚一枚に栄養の行き渡ったキャベツを育てるために、株間の幅をしっかりと取り、防虫対策として寒冷紗(かんれいしゃ)をかけます。ショウガは4月に定植を行います。当社では、ショウガ栽培の肝となる肥料の効果を最大限に発揮させるために保肥力の高い土壌作りに注力しています。
STEP3 栽培管理
キャベツはヨトウムシ、アオムシ、コナガなどの害虫被害を受けやすい野菜です。これらの害虫は、前述したようにキャベツの葉が結球しない原因を引き起こし、生育中の食害は、収量や品質を低下させてしまいます。当社では、防虫ネットや、高温時の温度低下にも役立つ寒冷紗を使用し、できる限り農薬を使わずに栽培管理することに注力しています。きちんと管理を続けると、作物によりますが2~4ヶ月後には収穫となります。状態のよい作物から順次収穫を行っていきます。
STEP4 収穫
キャベツとレッドキャベツは、11月~5月に収穫を行います。結球を手で押してみて、葉が固く締まっていることを人の目で確認して一つ一つ丁寧に収穫しています。人参は、しっかりと葉が茂ってくる11~3月・6月に収穫を行います。ショウガの収穫時期は11月で、根茎を傷つけないように丁寧に収穫します。キャベツに関しては、収穫から出荷にいたるまでの大型鉄製コンテナを利用することにより、収穫・調製作業の大幅な省力化でコストカットを実現しています。
STEP5 出荷
生産品は100%カット工場に納品し、全国各地のスーパーマーケットなどで販売しております。当社では消費者様の食卓に新鮮な商品をお届けするため、鮮度やサイズ・味にこだわった野菜のみを使用しています。加工場の安全対策も徹底しており、機材や野菜の殺菌・消毒もしっかりと行っています。また、食材に合わせて包装方法や保存剤の使用など痛みの対策も行っています。